更新履歴
 
2010/08/14
2010年8月・9月の外来診療担当表を掲載致しました
 
2010/06/17
スタッフ紹介を更新致しました
 
2010/05/18
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2010/03/04
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2009/12/26
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2009/12/1
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 2009/10/10

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めまい外来

火曜日 午後

  ● 担当医:鈴木 衞、市村 彰英、大塚 康司、小川 恭生、北島 尚治、稲垣 太郎、
        近藤 貴仁

 ある日突然に起こるめまい発作は非常に不安になるものです。また長年にわたって反復するめまいも厄介なものです。私たちは、あらゆるめまい平衡障害の診断と治療に当たっております。
めまいは頭の病気と思われる方もあります、その多くは内耳やその神経由来のものが多いのも事実です。ですが、一部には中枢(大脳や小脳)や、全身性・頚椎からのめまいもありますので、きちんと鑑別診断をつける(何が原因か見つけること)ことが大切です。
それぞれの疾患について代表的な症状は以下のようです。

I . 良性発作性頭位めまい症(BPPV)

 めまい疾患のうち最も頻度が高い病気です。頭の位置を動かしたときに回転性めまいが誘発され、発作時間はおおむね30秒以内です。内耳にある耳石がはがれ、三半規管に入り込んでしまうと発症します。難聴、耳鳴などの症状はありません。治療としていろいろと理学療法が試みられていて、効果を上げています。しかし、再発を繰り返す例、難治例も報告されていて、今後の課題となっています。

理学療法

 典型的なBPPVの主病態は後半規管の結石症と考えられています【図1】。
後半規管型BPPVに対してはEpley法を施行しています【図2】。
 外側半規管に病巣を持つ例も少なくはありません。外側半規管型BPPVに対してはLempert法を施行しています【図3】。



理学療法に抵抗する難治例や再発を繰り返す例に対して、当科では半規管遮断術を施行しています。 また研究では、動物実験にてBPPVモデルを作成し、病態の解明に取り組んでいます。



II . メニエール病

  めまいに耳鳴、難聴を伴い繰り返す病気です。その主病態は内リンパ水腫といわれています。発作時のめまいは回転性で、数時間から1日程度続きます。発作時の治療は、内リンパ水腫を軽減させるため浸透圧利尿薬が使われます。
 めまい発作を「繰り返す」のが特徴の病気ですが、難聴、耳鳴は進行とともに不可逆となるため、間歇期の治療も重要です。ストレスが発作の誘引といわれており、なるべく要因を排除するように指導します。
 難治例には、症例に合わせて鼓膜チューブ留置術、ゲンタマイシン鼓室内投与、内リンパ嚢開放術など、外科的治療を行っています。

III . 前庭神経炎

 激しい回転性めまい発作が出現し、難聴を伴わない内耳性めまいです。前庭神経炎は、良性発作性頭位めまい症、メニエール病に次いで3番目に多い疾患です。めまい発作は繰り返すことはなく、1回のみでめまい症状は変動しながら徐々に消退します。前庭神経炎は風邪をひいた後に発症することが多く、ウイルスが原因と考えられています。

IV. 脳梗塞・脳出血

 小脳(しょうのう)や脳幹(のうかん)は、からだのバランスを保つことに貢献しており、出血や梗塞が生じるとめまいが起こります。 聴神経腫瘍 からだのバランスを保つために働いている内耳の前庭(ぜんてい)神経に腫瘍ができるとめまい、難聴、耳鳴りが起こります。

めまい」の診察

問診

 めまいの診察では、問診はとても重要です。いつめまいが起こったか、どのようなめまいで、どのくらい続いたのかなどの問診により、めまいの原因を推定し検査を選択していきます。

検査

聴力検査

 内耳性のめまいでは、聴力の低下を伴うことがあり聴力検査を行います。また、まれではありますが、脳梗塞や脳出血、聴神経腫瘍でも聴力の低下を伴うことがあります。

眼振(がんしん)検査

 平衡機能に異常が生じると、眼運動にも異常が起こります。眼振は平衡機能のアンバランスの指標となるめまいのサインの一つとなります。眼振にはゆっくりな動き(緩徐相)とすばやい動き(急速相)が交互に繰り返します。 眼振検査には、物を注視した状態で検査する注視眼振検査、赤外線カメラ、フレンツェル眼鏡をかけ注視機能を取り除き、眼振が出現しやすい状態で検査する頭位があります。めまいの種類によっては、眼振をだけで診断がつくような特徴のある眼振があります。

温度刺激検査

 耳に冷たい水を入れて内耳を刺激し、眼振(がんしん)やめまいが起こるかどうかを調べます。

電気眼振検査(ENG)検査

 網膜と角膜の電位差を利用して眼球運動を記録します。以下のような刺激検査を行い、眼球運動を記録します。
 (1) 視標追跡検査
 (2) 視運動性眼振検査

画像検査(CT、MRI)

めまいの原因が脳梗塞・脳出血、脳腫瘍でないか、確認する検査です。

めまい外来で行っているその他の検査

・前庭誘発筋電位(VEMP)
・自覚的視性垂直位(SVV)
・シェロング検査
・血液検査
・レントゲン